海外送金の手数料って高いと思いませんか?
我が家は夫がアメリカ人なのでアメリカに家族もいますし、アメリカの口座から引き落とされるお金もあるので、海外送金はもう二十年近く、ひと月に一度のペースで利用しています。
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・・・それにしても手数料、高いですよね!
一回の送金で何千円もかかります。
我が家は、金融機関の中では比較的安いと思われる郵便局を使って送金していました。
それでも、たかだか2〜3万円送るのにも何千円もかかるんです!
この出費は外人と結婚した宿命だと思って諦めていました(泣)。
・・・ところが!!
「え、こんなに安く送れるの!?」と、ビックリするようなサービスを最近見つけたんです!
今までのあの出費はなんだったんでしょう。。。
じゃあ、実際のところこのサービスって、どれくらい安いんでしょう?
なぜそんなに安いの?まさか、怪しいわけじゃ。。。
その辺の疑問にじっくり探りを入れてみたいと思います!
衝撃的!海外送金の「安い」の感覚が覆された
ネットの発達と共に、今までの送金のしくみを根本からくつがえすことによって、手数料を驚異的に安く抑えた国際送金サービス、
それが、TransferWiseです!!
どのくらい安いのか?
例えばもし今、日本からアメリカの銀行口座に$1,000送るとします。
$1,000と言うと10万円ちょっとですが、2018年5月7日現在でどのくらいの差が出るのか、こちらが支払う総額を、金融機関ごとに一覧にしてみます。
(為替レートは一日の間でも変動があるので、あくまでも参考金額と考えてください。)
金融機関名 | 支払い総額 |
---|---|
郵便局(ネット) | 111,950 ※ |
郵便局(窓口) | 112,450 ※ |
楽天銀行 | 111,660 |
新生銀行Goレミット | 112,060 ※ |
三菱UFJ銀行(ネット、他行宛) | 112,950 ※ |
三井住友銀行(ネット、他行宛) | 116,200 |
SBIレミット | 111,804 |
PayForex | 113,924 |
TransferWise | 109,835 |
ザッと見ただけでも、TransferWiseがダントツ安いですが、実際はもっと差が開きます。
なぜなら、※印の付いているものに関しては、受取先の手数料が明記されておらず「別途、かかることがある」と書いてあるだけだからです。
おそらく2,000〜3,000円余分に支払う計算になりるでしょう。
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どうしてこんなに差が出るの?上乗せされる様々な手数料
いったい「何が」この差を生んでいるのでしょうか?
実は、海外送金には色々な名目でいくつもの手数料がかかっています。
日本の機関に支払う送金手数料
まず、私たちが普通に考えるのが日本の機関に支払う「送金手数料」ですよね。
- 郵便局窓口→¥2,500
- 郵便局ネット→¥2,000
- 楽天銀行→¥750
- 新生銀行Goレミット→¥2,000
- 三菱UFJ銀行(ネット、他行宛)→¥3,000
- 三井住友銀行(ネット、他行宛)→¥4,000
- SBIレミット→送金額と送金先の国によって異なる
- PayForex→送金額と通貨によって異なる
- TransferWise→送金額と通貨によって異なる
ずいぶんバラつきがありますね。
送金金額や通貨によって変動するサービスもあります。
先ほどのように、$1,000送る場合だと、
- SBIレミット→1,480円
- PayForex→2,480円
- TransferWise→700円
確かにTransferWiseの送金手数料が一番安いですが、楽天銀行とどっこいどっこい。あまりありがたさは感じられません。
では$5,000なら、手数料はどう変わるでしょう?
- SBIレミット→1,980円
- PayForex→3,980円
- TransferWise→3,100円
げっ。
TransferWiseはぐっと高くなって、大手都市銀行から送るのといい勝負・・・
いえいえ、待ってください。
手数料は他にもまだあります。
中継手数料、受取手数料の存在
手数料を払う先は日本の金融機関ばかりではありません。
お金の受取先の銀行や経由する銀行にもお支払いしなくちゃいけないんです。
「中継手数料」とか「受取手数料」とかいう名目のお金が二千円、三千円と上積みされます!
- 郵便局窓口→明記せず
- 郵便局ネット→明記せず
- 楽天銀行→¥1,000
- 新生銀行Goレミット→明記せず
- 三菱UFJ銀行(ネット、他行宛)→明記せず
- 三井住友銀行(ネット、他行宛→ ¥2,500(追加で請求もあり)
- SBIレミット→なし
- PayForex→¥2,500
- TransferWise→なし
金額をはっきりと載せていないのは、送り先によって手数料が違うので送金してみないといくらになるのか分かりません!って意味です(汗)。
ですから、差し引かれる金額もこちらで想定して上乗せしておかないといけませんね。
金額が明記してある機関の場合は、あらかじめある程度もらっておいて、それを超えた場合は負担をしてくれるというパターンです。
ただし!
予想より大幅に上回った場合は後から追加で請求される場合もありますから、事前にちゃんとリサーチしておかなくてはいけませんね。
その点、TransferWiseとSBIレミットではこの中継手数料、受取手数料がかかりません!
まだあった!実はあまり知られていない為替手数料の存在!
送金手数料、中継手数料、受取手数料の他にも、実は表からは見えにくい手数料が存在します。
それが、為替手数料!!
それぞれのサービスは円と他の通過を両替する際に、独自の為替レートを使用しています。
市場で実際に取引されているレートにちょこっと上乗せして換算するんです。
ところが、TransferWiseだけは実際の為替レートを使用し、為替手数料をチャージしません。
例えば、$1=¥100のところを$1=¥101と換算したとしても、積み重なれば大きな差となって行きますよね。
これが最初にお見せした表の、金額の違いの秘密です。
手数料のおさらい
以上、ちょっとややこしい手数料を図で表してみます。
<銀行や郵便局などから送る場合>
<TransferWiseを使う場合>
- TransferWiseは為替手数料、中継・受取手数料がかからない。
- しかも、送金金額によっては送金手数料も他より安い。
海外送金の手数料ってこういうカラクリだったんですね。
海外送金したい人同士をマッチング!TransferWiseの賢いしくみ
ではこのようにコストをカットできるTransferWiseは、一体どんなしくみになっているのでしょうか?
実はTransferWiseは実際に海外送金をしているのではなく、海外送金をしたがっている人を見つけてマッチングさせているのです。
話を簡単にするためにここでは1ドル=¥100と考えます。
今、仮に日本からアメリカに$1,000送りたい管理人カンブレと、アメリカから日本に10万円送りたいミスター・スミスがいて、TransferWiseのサービスに申し込んだとします。
すると、TransferWiseはこの二人をマッチングさせます。
次にカンブレはTransferWiseの日本の口座に10万円振り込みます。
同様にミスター・スミスもTransferWiseのアメリカの口座に$1,000送金します。
これはどちらも国内送金です。
すると、カンブレが指定したアメリカの口座に、ミスター・スミスの$1,000が振り込まれ、ミスター・スミスが指定した日本の口座にカンブレが送った10万円が振り込まれる、というしくみになっているんです。
つまり、すべてが国内送金で完結してしまっているんですね。
自分の送ったお金が直接アメリカの家族の所に届くのじゃなくて、アメリカの誰かのお金が自分の家族の所に届いている・・・そういうことのようです。
もちろんこの例は非常に簡略化した説明ですから、実際にはとても複雑なマッチングがものすごい速さで行われているのだと思いますが、原理はこういうことです。
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TransferWiseを使ってみよう!
では、実際にTransferWiseを使って送金してみましょう!
とても簡単に始められますよ。
Transferwiseに口座を開く
まずはTransferWiseに口座を開いてください。
・・・口座を開くと言っても証券取引口座をつくるような面倒くささは全くありません。
Googleのアカウントをつくるような、その程度の手間プラスαですぐできます。
TransferWiseのサイトに行きます。→ https://transferwise.com
この画面から、「口座を開設する」を選びます。
すると画面が下のように変わります。
メールアドレスとパスワードを記入して、「口座を開設する」を選ぶとメールアドレスにconfirmのメールが来ます(GoogleやFacebookのアカウントを使うこともできます)。
後はガイドに従って、サクサク入力していけばOKですが、途中マイナンバーカードや身分証明書の写真をアップロードしたりするプロセスが入ります。
その後、住所確認のためアクティベーションコードという4桁の数字が郵送で送られて来ます。
その数字を入力すると実際の稼働となります。
郵便が届くまでのタイムラグがありますので、初回の送金は少し時間的な余裕を持った方がいいでしょう。
送金の操作もラクラク!
実際に送金する場合は、ログインして「送金する」を選択します。すると下の画面が出ますので、送金金額を決めます。
- 自分の方から送金したい金額と通貨を入力→相手側が実際に受け取る金額がその場でわかる
- 相手側に入金したい金額と通貨を入力→自分が送金しなければならない金額が表示される。
その日の為替レートと手数料も表示されます。
次に送り先の口座情報を入力します。
↓
送金の目的を選択します。
↓
確認画面となります。
これでOKすると、TransferWise Japanの日本の銀行口座へいくら振り込むようにという案内になります。
こちらが振り込むまで送金は始まりません。
TransferWiseが入金を確認したら、送金が始まります。そのまま送金せずに放っておくとキャンセルされてしまいます。
最初の画面で確認した為替レートは48時間保証されます。
実のところ、これはありがたい機能です。
銀行などで送る場合は、実際に銀行が送金手続きを行った営業日でのレートになるので、本当はいくらで換金されたのかは送金されるまで分からないし、もしも一日の間で相場が大きく動いた場合には同じ日であっても変わってしまうこともあるのですから。
また、TransferWiseには自分が望むレートになった時にメールが来るように設定できるというアラート機能もあるのですから嬉しいですよね。
クレジットカードは使えません。
デビッドカードはOKですが、別途手数料がかかるそうです。
着金までのスピードが速い!
送金してから先方へ着金するまで、1〜2営業日くらい!
ただ週末は時差の関係もあってか3〜4日かかるようです。
けれども、以前使っていた郵便局の国際送金ですと5〜6営業日はかかりました。
それを思えば、驚異の速さです。
以上が、TransferWiseについての具体的な説明となります。
インターネットが不安な人へ。。。
TransferWiseは日本では2016年9月から正式にサービスを開始しました。まだごく新しいサービスと言えるでしょう。
けれども海外でのスタートは2011年1月ですから、もう丸7年。100万人が利用しているサービスです。
また創業者の一人Taavet Hinrikus氏はスカイプの立ち上げから関わった人だそうですから、そういう面でも信頼性はあるのではないか、という気がします。
それでも中には、インターネットを使ってお金のやり取りをするのは不安。。。という方もおられることでしょう。
そういう方はもちろん、郵便局や銀行の窓口から送金されれば良いと思います。
ただ、その分のコストは決して安くはありません。
郵便局は2018年5月7日から窓口での取り扱いの送金手数料を2,500円から5,000円に引き上げました。
その反面インターネットバンキングでの送金手数料は2,000円のまま据え置きだそう。
郵便局も国際送金を窓口業務から減らして行きたいんですね。
世界はどんどん変わって行く
自宅のパソコンだけでスイスイスィ〜〜ッと完結出来てしまうこの方法を知ってから、海外送金がとても楽になりました。
しかも、手数料が安い!着金も速い!
TransferWiseは私にとっては言うことなしのサービスです。
ところで、TransferWiseは2016年9月から正式に日本でもスタートしていたと言うのに、、、私がこれを知って使い始めたのは2017年の10月のことでした。
1年以上も毎月3,000円以上も手数料を余分に払っていたのです。
合計すれば4万円近く。。。
あぁ〜〜その4万円が今、手元にあれば!!・・・なんてね(笑)。
しかも私の場合、郵便局の窓口から現金で送金していたのです。つまりそこでも余計な手数料を払っていました。
日頃、国内での振込などの取引にはインターネットバンキングを使っていたと言うのに、なぜか海外送金だけは結婚当初の20年近く前からの方法のまま、バカ正直に窓口で。。。
人って思いがけないところに盲点があるものです。
今、世界が急激に変わっています。
既存のしくみや権益が新しいものにどんどん取って代わる時代。
何も考えずに昨日と同じことをくり返していると、気がつけばすっごく取り残されていた!余計なお金を払わされていた!
・・・そんなことになっているかもしれません。
もしかして、もう少ししたら仮想通貨がもっと一般的になって、そもそも通貨の換金とかいらない!なんて世界になっているかもしれません。
毎日のルーティンに今より少しだけ意識的になってみるのもいいかもしれませんね。
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