春の訪れと共にやって来るイースター。
日本でも各地でイベントが行われ、年々お祭りとして定着して来た感がありますね。
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キリスト教の記念日だということは、ご存知の方も多いでしょう。
じゃあ、いったい何を記念しているの?と聞かれると、ちょっと・・・?という方も。
そこで、イースターについてまとめてみました。
起源や意味を知っておけば、きっとイベントの楽しさや感動も倍増でしょう!
イースターはキリストの復活を記念する日
イースターは復活祭と訳されています。
読んで字のごとく、キリストが復活した日を記念してお祝いします。
聖書によると、イエス・キリストは約2千年前の、ローマの支配下にあったユダヤ(現在のイスラエル)にユダヤ人として生まれ、33年間の生涯を送ったとされています。
イエスは、自分は神であると宣言したために、ユダヤ人の宗教的な指導者と激しく対立し、冒とく罪で訴えられました。
当時、ローマ支配下のユダヤ人には死刑執行が許されていなかったため、何とかイエスを亡き者にしたかった指導者たちは群衆を先導し、イエスがローマに対して反逆を企てていると偽って、ローマに対して反逆罪で訴えました。
その結果、イエスはローマの極刑である十字架刑に処せられました。
ところが三日目の朝、大地震が起き、イエスは墓から復活した・・・
これが、イースターの話です。
キリスト教徒の方々は、このイエスを神と信じており、復活したイエスは天に昇り、今も生きていて、やがて再び地上に戻って来ると信じています。
ですから、キリスト教にとって、この復活の日がクリスマス(イエス誕生の記念日)よりも大切だと考えている理由が分かりますね。
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イースターの日付はどうして毎年変わるの?
キリストが死んで葬られたのは、ユダヤ教の非常に重要な祭りである過越(すぎこし)の祭りの期間中でしたが、この祭りはユダヤ暦によるニサンの月(春分の日を含む月)の10日から始まります。
十字架に掛かったのは15日だったと聖書の記述から考えられますが、キリストが死んだ年はたまたまそれが金曜日だったようです(翌日がユダヤ教の安息日に当たる土曜日だったという記述が聖書に載っているため)。
復活は金曜日から数えて3日目の日曜日、すなわち17日ということになります。
ですから本来であれば、ユダヤ暦のニサンの月17日を復活祭として祝うのが妥当なのかもしれませんが、キリスト教の指導者たちにはキリストを十字架上に磔にしたユダヤ人に対する反感から、ユダヤ暦を採用することに抵抗があったようです。
そこで、キリスト教会はある固定の日を復活祭とするのではなく、春分の日の後に来る満月の日から数えて、最初の日曜日という風に決めました。
日曜日というのはキリストが復活した日であり、春分の日はニサンの月にちなんだのです。
祝日を制定するまでにも、ずいぶん奥の深い歴史的な背景があったのですね。
今年のイースターはいつ?
では、2018年のイースターはいつ?と言うと、
春分の日である3月21日の次の満月は3月31日、土曜日。
その翌日が日曜日ですから、4月1日と言うことになりますね(あら、エイプリルフールと重なっちゃった!)
ところで、グレゴリオ暦を採用している西方教会と呼ばれる、カトリック教会やプロテスタント教会はこの日なのですが、ユリウス暦を採用している東方教会(ギリシャ正教会やロシア正教会など)は4月8日なのだそうです。
なぜ統一できなかったんでしょう?どうやら暦の採用を巡っては、ここにも歴史的に確執があったようですね。
イースターを楽しもう
クリスマスに比べて、ずいぶん宗教的な色合いが濃い感じのするイースターですが、これは希望のお祭りです。
ちょうど、すべてが死に絶えてしまったかに思える長い冬の後、春が来て草が芽吹き、花が咲き、再び命が輝くように・・・
今年はぜひ、春の喜びと共にイースターを楽しみましょう!
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